抜粋内容

新年随想 会長土橋荘司

全国校園長会会長より
「無」から「有」を生み出す 全国高等学校長協会 会長 小栗洋
特別支援教育の推進 全国特殊学校長会 会長 皆川春雄

設立四十周年記念事業について

地区連絡協議会の記録
東北地区…議長選出 宮城 太宰道夫
近畿地区…本年度当番は「兵庫県退職校長会連盟」
四国地区…会場は「松山市にぎたつ会館」

全連退情報「教育憲章」の普及に向けて 教育振興対策部長 富山保

地方紙紹介
「心は 花の真っ盛り」(東京都会報第139号より)副会長 片山圭二
「第四の人生」(北海道退職公聴会だより第151号より) 副会長 大坂昭雄

支部研究・研修
「金子みすゞ生誕百年によせて」(山口県会報第68号より)
長門大津支部長 窪田正彦

五反田だより(事務局)

新年随想 会長土橋荘司

全国校園長会会長より:「無」から「有」を生み出す 全国高等学校長協会 会長 小栗洋

全国高等学校長協会 会長 小栗洋

戦後の日本は、欧米諸国に追いつくべく持ち前の勤勉さと努力によって成果を挙げてきました。この結果、経済的な成長を遂げ、分野によっては世界のトップを走る企業も表れました。この発展に学校教育の果たした貢献は大きなものであったと考えます。しかし、この急激な成長により無理が生じたことも事実です。効率を重視したために、海外からの知識導入が中心となり、特に基礎研究の分野での蓄積が薄くなってしまったとの指摘がなされています。つまり、「無」から「有」を生む土壌が醸成されてこなかったとの反省であります。これが、中央教育審議会の答申に、「生きる力」である発想力や創造力を育成する必要性が強くうたわれた一つの理由であると私は考えます。

資源小国日本の今後の発展は、国民の「知」を如何に高度化し、実践に役立つものとしていくかにかかっています。学力とは何かの論争がありましたが、教育において最低限の知識取得を目指す事は必要であるとしても、それ以上に必要なものは、知識を利用する力であり、知識以前の好奇心、チャレンジ精神、粘り強さなどであると考えます。これらを総合することにより「無」から「有」を生むことのできる力が生まれます。この力を生徒たちに醸成するには、教科書を教えているだけの授業ではなく、生徒自身に考えさせる教育を行わなければならないと思います。この実行には、多くの時間と努力が必要になります。教え込んでいるほうが楽であるわけですが、日本の未来のために、苦労を乗り越え、我々が努力を重ねていかなければならないと考えています。

全国校園長会会長より:特別支援教育の推進 全国特殊学校長会 会長 皆川春雄

設立四十周年記念事業について

地方紙紹介「心は 花の真っ盛り」(東京都会報第139号より)副会長 片山圭二

副会長 片山 圭二

年が改まりふと考えると、時は何事をも過去に押し流してしまっていることに気づく。

人生の面白さの一面は、次々と新しい自分を発見することである。それは年と共に好奇心の対象が変化していくが、その原因は肉体的・生理的なものだけではなく、置かれている環境や社会的な地位の変化や、突然襲ってきた不幸や幸運などとも深い関係があると思われる。

ともかく、一人の人間は猛烈な勢いで変化していく。そうした側面から物を考えると、一生を通して同じ思想を抱いていたり、終始一貫した行動をとったりすることの方が不思議に見えてくるから面白い。二十歳代の自分も五十歳代の自分も八十歳近い自分も、自分は自分であると疑わないが、実態は別人のようであるともいえる。人はその時々の自分に基づいて明日へ向かって生きていく。その背景にあるものは意欲という人間の精神構造にほかならない。いつまでも同じ自分ではないことを自覚し、次々と脱皮していけたら楽しいことであろう。

私は、百歳を越えてもゆるぎない創作意欲で「老い」を振り払ってきた木彫家平櫛田中翁に見習いたい。国立劇場にある「鏡獅子」の作品は、六代目尾上菊五郎丈をモデルとし、二十年近い歳月をかけて製作されたものである。それは見る者に強い感動を与えている。「六十・七十歳は鼻たれ小僧、男盛りは百から、わしもこれからこれから」「いまやらねばいつできる。わしがやらねば誰がやる」と唱え、なお、三十余年分の木材確保の姿勢を持ち続けていた。

このことは、学ぶに年を取り過ぎたことはないという教えであろう。人は学ぶことにより発見することができ、発見することにより生き生きとしていられる。学ばねば自分の手には入らないし、学べば次なる世界が拓けてくる。

東京都退職校長会での諸活動(含支部等の諸活動)を通し、鼻たれ小僧であることを自覚し、人と人との出会いから互いに秘めている未知の素晴らしさを共有しあいたい。そして本年も一日生きることは一歩進むことと、前進していきたい。
「わが姿たとえ翁と見ゆるとも、心はいつも花の真っ盛り」(牧野富太郎)でありたい。

地方紙紹介「第四の人生」(北海道退職公聴会だより第151号より) 副会長 大坂昭雄

支部研究・研修 「金子みすゞ生誕百年によせて」(山口県会報第68号より)
   長門大津支部長 窪田正彦

五反田だより(事務局)

新しい年を迎えました。今年も、各種の対応すべき事がありましょうが、皆様方の変わらぬご協力をいただきながら、着実な歩みができますことを願っております。

「忍は百福の基なり」と言われますが、年頭にまたこの言葉の意味をかみしめ努力してまいります。よろしくお願いします。

◇9月
  2 40周年資料委員会
  3 教育振興対策部
  4 会報部会
  5 部長会
  8 教育課題検討委員会
  9 福利厚生部会
  10 生涯学習推進部会
  11 40周年記念品委員会
  12 会報部会
  16・17 常任理事会
  22 40周年実行委員会
  24 40周年資料委員会
  26 教育の日制定推進委員会
  29 40周年記念誌委員会

◇10月
  3 教育振興対策部会
  4 部長会
  6 教育課題検討委員会
  7 やよい会(四者連絡会)
  9 全連退情報第28号発行
  14 生涯学習推進部会
    40周年綱領制定委員会
    40周年式典委員会
  15 40周年資料委員会
  31 総務部会

◇11月
  4 40周年記念誌委員会
  5 40周年資料委員会
  6 事務局長会
  7 年間活動・研究報告者編   集委員会
  10 教育課題検討委員会
  12 部長会
  15 教育の日制定推進委員会
  17 福利厚生部会
  18 生涯学習推進部会
  19 教育振興対策部会
  20 40周年資料委員会
  20 会報部会
  28 会報部会