厚労省は来年度から、百歳の誕生日を迎える高齢者に贈る記念品の「銀杯」の材質を純銀製 から銀メッキに見直す方針を固めた。同省は都道府県に意見を聞いたうえで、正式に決める。
銀杯は老人福祉法が施行されて 52 年前の 1963 年度から、首相が自治体を通じ、百歳にな る人に贈ってきた。施行初年度に 153 人だった対象者は、今年度は 3 万 2,400 人(推計値) に増加した。
純銀製の銀杯(直径約 9 cm)は単価が約 7,600 円で、予算が約 2.7 億円に上った。
6月に行われた外部有識者による意見交換では、「超高齢社会で本事業の妥当性が疑問だ」 などと批判が続出した。
これを受けて同省は、銀杯の材質を銅、亜鉛、ニッケルの合金に銀メッキを施すものにして、 単価を約 3,800 円にし、予算を約 1.5 億円に抑えて約 1.2 億円を節減することにした。
(2015/08/27 読売新聞から)