抜粋内容
平成14年度 第38回・総会特集
総会挨拶 全国連合退職校長会 会長 土橋荘司
平成14年度 役員一覧
総会挨拶 全国連合退職校長会 会長 土橋荘司
全国連合退職校長会 会長 土橋荘司
全国連合退職校長会は、ここに第三十八回総会を開催するに当たり、文部科学省 初等中等教育局視学官 遠藤友麗(えんどうともよし)様をはじめ、各種学校長会代表の方々のご臨席のもとに、全国各地から各都道府県退職校長会の代表の方々と共に、本日盛大に総会が開催されますことは誠に、ご同慶にたえないことです。
さて、二十一世紀の時代は、科学技術の一層の進展と人類への貢献のためには、知的文化的生産能力が高く、個性的・創造的で、感性豊かな人間の育成が求められている時代です。
更に、我が国は、他国との相互異存なくしてはその存在すらありえず、物の交流より人の交流へと、新しい国際化の時を迎え、情報化は急速に発展し、地球全体がますます一体化するグローバル化の進む状況であると言われています。
これからの変化に対応するために、国民意識の変革は勿論のこと、教育の現場では従来言われている画一性・硬直性・閉鎖性に対して充分反省し、個人の尊厳・自由・自己責任などを最も重視し、生涯学習への生活態度を確実なものにすべきときでもあります。
教育の役割は文化遺産の伝承という一面を有するがゆえに、変化・進展の激しいこの時代を正しく認識して、人間として当然備えるべき不易の価値を修得し、より高めていくのがその本旨です。従って常に豊かな感性や創造性と、柔軟性を自ら養い続けることを忘れてはなりません。
他面、現在、世界的には宗教の違いにより、激しい人種闘争が行われています。この戦いこそ人間としての存在の意義とか歴史上の重点をどう認め合うかという観点が重要であり人間の生き方への深い反省として教育上の問題として遠慮することが求められています。
この点に着眼して退職校長会は全国的に"教育の日"を制定することが、重要と考え、国民としての立場から改革を実現して行く所存です。更に完全学校週五日制の実現により、教育上の観点から効果のあるように対処することを願っています。
最後に会員の皆様のますますの健闘を祈念してあいさつとします。
平成十四年六月十二日