抜粋内容

年頭所感 「心構えを正しく」 
全国連合退職校長会 会長 戸張敦雄

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【PDF】文部科学省大臣官房徳久治彦審議官の講演

【PDF】地方の会報誌より
・人生の先輩から学ぶ~生涯現役のひけつ 目標・挑戦・人への関心、そして健康法~
  香川県退職校長会 杉山恵子(本田)

年頭所感 「心構えを正しく」 全国連合退職校長会 会長 戸張敦雄

全国連合退職校長会
会長 戸張敦雄

平成24年 壬辰(閏)の新年をお迎えのこと、心からお祝い申し上げます。

昨年の日本は、国難ともいわれる大震災、大津波、大型台風等の天災、東電福島原発の事故等により、甚大な被害を受けました。未だ不自由な生活を余儀なくされている方もありますが、国や地方自治体、支援に立ち上がったNPO等の力と、日本人の復旧・復興へのエネルギーにより、明るい方向に歩み始めていることは、嬉しいことです。

今年の全連退は、すでに議論を進めている「財務状況健全化検討会議」「会務運営検討会議」の結論を基に、耐用年数を超えていると目される組織とその機能のリニューアルを図りながら、伝統のなかに新しい息吹きを感得できる組織とその機能を求めてまいる所存です。

その際、大切なことは、「心構えを正しく、よい意思(善意思)で臨む」ことであると考えています。

何事にも、「構え」(スタンス)が大切です。私の剣道の師は、「剣の道は礼と構えである」と諭された記憶があります。上段、正眼(青眼)等の構えが正しくなければ、剣の捌きに乱れが生じます。

また、カント(1724~1804)は、「道徳形而上学序論」のなかに、無条件によいものはなにかという問いに対して、「よい意思である」と答えています。

「よい意思」を除いて無条件に良いものはないということであると解しています。

しからば、「正しい心構え」「よい意思」が、会員各位の体の中に宿っているのでしょうか。会員各位は、40年余の教職生活、校園長としての学校(園)の経営によって、正しい心構えや、「よい意思」を体得されています。

今は、その財産ともいえる潜在力で、社会教育をはじめ後進への助言・支援に尽力されておられます。正に慶事と申して良いと考えます。

これからの人生において、さらに心構え、善意思に磨きをかけるには、深い思慮力や豊かな情操を養いながら、知識・技術力を備えた健康な人間形成に心がけることが肝要でありましょう。

未熟である私自身は、人間として備えるべきものを自発的に開発することを目指し勉強しようと思料いたしております。

「心構えを正しく、よい意思をもって歩むこと」を誓い、年頭のあいさつといたします。

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