全国連合退職校長会
会長 田中 昭光
令和7年度全国連合退職校長会総会開催にあたり、全国各地から代議員・理事の皆様方にご参加頂き有難うございました。全連退は昭和40年に結成され61年を迎えることになりました。設立以来、各都道府県の退職校長会が団結して組織の拡充・充実に努め、会員の親睦と福祉を図り、地域の文化や伝統を尊重し教育振興に寄与してきました。
文部科学省は、急激に変化する予測困難な社会の創り手の育成を図るため、「令和の日本型教育の構築〜全ての子供たちの可能性を引き出す個別最適な学びと協働的な学びの実現」に向け多様で質の高い教員人材を確保することを昨年末に中央教育審議会に諮問いたしました。
審議会では、今後 年間の教育施策の目標として
○ 確かな学力、豊かな心の育成、幅広い知識と教養
○ 主体的に社会の形成に参画する態度の育成・規範意識の醸成
○ 学校・家庭・地域の連携・協働の推進による地域の教育力の向上
○ 指導体制・ICT環境の整備、教育研究基盤の強化
○ 安全・安心で質の高い教育研究環境の整備、児童生徒等の安全確保
等を挙げている。
政府は、国の教育施策として、2040年以降の社会を見据えた持続可能な社会の創り手の育成を目標とし、学び続ける人材の育成を述べております。そのために、「主体的・対話的で深い学び」を行う視点からの授業改善を求めています。また、誰一人取り残されず、全ての子供の可能性を引き出す共生社会の実現に向けた教育の推進を求めています。
また、計画の実効性確保のための取組として、優れた教職員の確保のために、学校における働き方改革、処遇改善、指導・運営体制の充実の一体的推進、ICT環境の整備、経済状況等によらない教育の確保、児童生徒の安全確保などを公表しました。
全連退としては、学校教育の質の向上と、全ての子供たちへのより良い教育を実現するために、会員の皆様には、教育に対する深い知識と経験を活かし、学校教育の充実・発展のために一層のご協力を賜りますことをお願い申し上げご挨拶といたします。
令和7年6月6日