全国連合退職校長会(全連退)

設立 1965年(昭和40年)6月10日
Update 2014年04月10日
Renewal 2014年04月01日
  • 文字サイズ
    標準 最大
  • 印刷
全 連 退 情 報        平成12年8月2日  第9号
「全連退」は、常任理事会の議を経て、本年度の「教育改革、教育振興等に関する要望書」を、平成12年8月1日文部省に提出いたしました。その前文は次の通りです。
都道府県退職校長会ごとの要望などに参考にしていただけると幸甚です。

教育改革、教育振興等に関する要望書

  心豊かな日本人を育むことを理念として、「教育立国」を目指した教育改革の営みが明らかになってきている。
  この時に当たり、我々は、いっそう人間尊重の精神を基盤とし、日本国民として、個を確立し、他者との強調、国際社会・自然との共生を重視する教育の実現を、確かなものにしていかなければならない。
  ここに、下記事項のいっそうの推進を強く要望するところである。

平成12年8月1日
                     全国連合退職校長会
                           会長 土 橋 荘 司

I,教育改革に関する要望事項。

 教育基本法を見直すとともに、日本の教育の理念をより明確に、かつ、具体的にした「教育憲章」、ならびに教育尊重の気運を高揚するための「教育の日」制定につとめられたい。

 
II.学校教育振興に関する要望事項。

  1. 日本人としての自覚と誇りをもち、国際社会に貢献できる人間教育(教養教育)の実現に向けて、いっそう努力されたい。
    (1) わが国の歴史、伝統や文化を尊重し、生命や自然を畏敬する心、正義感、公正を重んじる心、倫理観など「不昜」の価値を体得できる教育を推進されたい。
    (2) 一人一人の個性・適性に応じた教育の進展に勤めるとともに、地域社会、国家、国際社会の一員としての公の意識を育成する教育の充実に努めたい。
    (3) 義務教育における日本歴史、日本地理の真実の指導を充実されたい。

  2. ひろく世界の中で信頼と尊敬を得られる日本人の育成のため、「特性を育む心の教育」の充実・徹底を推薦されたい。
    (1) とくに、学校における道徳教育の「かなめ」としての「道徳の時間」を、より完全に実施し、生命を尊重する心、信義を重んずる心、善悪の正当な判断、社会のルールを守る態度などの基本的な倫理観の育成に係る諸施策の展開に努力されたい。
    (2) 高等学校、大学(とくに教員養成課程)における道徳教育に関する指導を充実する施策を早急に実施されたい。
    (3) 学校、家庭、地域社会を通じ、徳性を養う教育、環境教育及び体験活動をいっそう活発にするための仕組みの整備を推進されたい。

  3. 学校、家庭、地域社会の連携・協力の在り方について、実行、有力な施策を展開されたい。
    (1) 学校、家庭、地域社会の果たすべき教育の目標・内容と、その分担や役割・責任をいっそう明確にし、三者間の連携・協力並びに支援等のモデル地区を指定し、それが円滑に機能するよう図られたい。
    (2) 完全学校週5日制の実施を踏まえ、家庭、地域社会の教育力を高める施策を展開するとともに社会環境の整備につとめられたい。
    (3) 学校、家庭、地域社会と塾を含む民間教育機関との関連を慎重に配慮されたい。

  4. 教育界に優れた人材を確保し、教職員の資質・能力を向上する施策を講じ、いっそうの基礎・基本の指導の徹底を図られたい。
    (1) 学校の創意・工夫に基づく新しい教育課程による多様で特色ある教育活動が円滑に実施できるよう、教職員定数改善計画の実施を早めるとともに、学級編成基準のいっそうの弾力化を図られたい。
    1学年あたりの教員数を小学校では学級数の1.5倍以上、中学校では学級数の2倍以上とされたい。
    (2) 教員養成制度の改善をすすめるとともに、教育職員の普通免許状及び特別免許状等は、一定の国家試験に合格した者に授与するよう、教育職員免許法の更なる改正をされたい。さらに、免許状の更新制度も検討されたい。
    (3) 従来からの主任制度の確立をさらに推進するとともに、道徳主任を必置されたい。さらに、各学校への教頭の複数配置も図られたい。
    (4) 学校制度や学校教育の在り方等の研究をすすめ、とくに校種間の接続の在り方の検討を深められたい。
    (5) 小学校の専科教員の増置と複数担任せいを推進されたい。
    (6) 各学校への児童・生徒指導担当、教育相談担当、情報教育担当の教諭及び司書教諭の配置を迅速にすすめられたい。
    (7) 初任者研修、現職研修等の研修活動の重要性に鑑み、研修会へ、より参加しやすくなるよう教員の増置を図られたい。

 
III. 現職校長の活用に関する要望事項

 退職校長の識見、能力、特技、経験などを学校教育の充実への支援及び教職員の資質向上の推進、教育行政の推進、地域の生涯学習社会の形成並びにその支援に活用されたい。
(1) 中央教育審議会等の審議会や研究協力者会議等の構成員、教育委員及び学校評議員への登用につとめられたい。
(2) 教員養成課程における教育実習ならびに教職員の現職研修の指導者へ採用されたい。
(3) 完全学校週5日制に伴う学校外活動の指導者へ採用されたい。

 
IV.退職校長の福利厚生に関する要望事項

(1) 公務員制度の一環としての「共済年金制度」を堅持されたい。
(2) 年金法に対応し、「再雇用制度」の確立を早急に図られたい。
(3) 医療制度の充実及び介護保険制度の円滑な実施を図られたい。
(4) 春愁叙勲の拡充及び高齢者叙勲の年齢引き下げを図られたい。